廃棄する生地を使用し、学生がオリジナル作品を制作
<名古屋モード学園>
ファッション・デザイン・ビジネスからインテリア、グラフィック、美容業界まで一人ひとりの個性を見つけ伸ばし、即戦力となるプロを育成する専門学校。業界直結のカリキュラムで、2007年以来15年連続希望者就職率100%を達成。

宮坂隼己 Hayaki Miyasaka
管理部
繊維商社の瀧定名古屋で営業職を勤めた後、名古屋モード学園で入学相談や学校運営などを担当するほか、企業と連携して実践的なカリキュラムに取り組む産学連携推進も担当。

岡山洋平 Yohei Okayama
教務部
名古屋モード学園卒業後、アパレルメーカー企画職を経て、名古屋モード学園教務部で学生指導にあたる。ファッションビジネス学科でSDGs論やブランドプランニングなどのカリキュラムを担当。
生地の無駄を極力なくすためにデザインを工夫
名古屋モード学園では昨秋、三井ショッピングパークららぽーと名古屋みなとアクルスと協働してSDGsがテーマのファッションショーを開催した。同校のファッションデザイン学科高度専門士コース※、ファッションデザイン学科、ファッションテクノロジー学科の学生が、販売終了となった生地やサンプル生地など、通常廃棄される生地を使ってオリジナル作品を制作。学生がモデルとなり、「ららぽーと名古屋みなとアクルス」にて披露した。
生地は、繊維商社である瀧定名古屋が無償で提供。学生たちは、その生地を極力無駄にしないデザインを考えた。生地を最大限生かすには、真四角にパターン(型紙)を引かねばならないが、ギャザーを寄せたりさまざまな生地を組み合わせたりして、個性的な作品を作り上げた。
管理部の宮坂隼己さんは今回の取り組みについてこう話す。
「ファッション業界はさまざまな社会課題を抱えています。衣服を作る工程は、環境に大きな負担を与えるとされているほか、製造現場で安い賃金で働く人の人権問題も指摘されています。このような業界で将来働くことになる学生たちが、SDGsについて理解するのはもはや必須。このようなイベントを通して、SDGsをリアルに考えてもらうほか、授業においてもSDGsに関するカリキュラムを増やしています」
SDGsについて考えるカリキュラムを多数設
実際にSDGsについて教えているのが、ファッションビジネス学科の岡山洋平先生。同学科では今年度からカリキュラムの1つに「SDGs論」が新設された。
「そもそもSDGsとは?から始まり、各企業の取り組み事例なども紹介するなど、ファッション業界が抱える問題を正しく理解してもらうことに注力しています。自分たちなりの考えは何かを理論づけて語れるようになってもらうため、学生同士のディスカッションも積極化。将来、ファッション業界の仕事に就いたら自分で決断する場面が必ず出てくるので、問題を受け止め考え抜く姿勢も学んでほしいと思っています」
今回ファッションショーにも参加した、ファッションデザイン学科高度専門士コース4年生の玉谷実帆子さんは「自分のブランドを立ち上げるならどんなコンセプトにするか考えるという授業があるが、そこでもSDGsを考慮したブランド立案が求められるなど、授業を通じて常日頃からSDGsについて考える機会がある」と話す。
なお、SDGsがテーマのファッションショーは、昨年に続き2回目。前回は自分たちが着なくなった洋服を、アレンジを加えることでアップサイクル(創造的再利用)した。名古屋モード学園では今後も、授業とイベントの両面で、学生のSDGsへの理解を深める方針だ。
「年末には、インテリア学科が中心となって、段ボールを使ったクリスマスツリー制作イベントを開催しました。このような、学生がSDGsを実体験できるようなイベントも、各学科で多数実践していけtらと考えています(宮坂さん)




6人で1グループを組み、各グループ2つの作品を制作。生地の余りを出さないようパターンを工夫し、ギャザーやフリルなどで変化を持たせた。制作に関わった学生がモデル、モデルのヘアメイクはメイク・ネイル学科の学生が務め、華やかなショーを繰り広げた。当日は、メイク・ネイル学科の学生が「メイクを通じて美しく健康的な生活を送る」を提案するワークショップも開催。

玉谷実帆子さん
ファッションデザイン学科
高度専門士コース4年生
「今回のショーでは、真四角に切った生地にギャザーを細かく寄せてデザイン性を持たせた、ビスチェやスカートなどを作りました。いろいろな生地で長いテープを作り、編み込むのもいいかも…など、アイデアが膨らみました。卒業後の進路は、メンズアパレルのデザイナー。イベントなどを通して学んだSDGsに関する知識や姿勢を大事にしながら働きたいと思います」

井林竜都さん
ファッションデザイン学科
高度専門士コース4年生
「生地を余すことなく使い、かつデザイン性の高いものを作るにはどうすればいいか、皆で試行錯誤しました。何がSDGsにつながるのかを皆で話し合い、方向性を決めることができたのはいい経験でした。卒業後はアパレルの生産管理職に就く予定なので、今回の経験や知識が仕事でも活かせると思っています」
本文はCareerMapLabo Vol.2(2023.1月発行)内の掲載記事です。記載されている内容は掲載当時のものです。

宮坂 隼己Hayaki Miyasaka
名古屋モード学園
管理部
繊維商社の瀧定名古屋で営業職を勤めた後、名古屋モード学園で入学相談や学校運営などを担当するほか、企業と連携して実践的なカリキュラムに取り組む産学連携推進も担当。
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